まちづくりでは,専門用語や新たな言葉が,たびたび使われます。しかし,まちづくりは,いろんな年齢層や職種,多くの方々の参加,協力によって進められることから,なるべく,だれもが理解できる言葉を使うことが大切です。
- 3R(Reduce/Reuse/Recycle:サンアール,スリーアール,リデュース/リユース/リサイクル) 3Rとは,ごみ問題を解消し,循環型社会を形成するための基本方針。「発生抑制(Reduce)」「再使用(Reuse)」「再生利用(Recycle)」のこと。たとえば日常生活で,過剰な包装を避け,必要なものだけを購入する(発生抑制),衣類や電気製品を修理して長く使い,いらなくなったものはフリーマーケットに出す(再使用),空き缶や空きビンなどを分別し,生ごみを堆肥として利用すること(再生利用)などが求めらる。
- BOD(Biochemical Oxygen Demand:ビーオーディー) BODとは,生物化学的酸素欲求量。水中の微生物が有機物を分解するときに消費する酸素量。主に河川(流下する水)の汚濁指標に用いる。→COD参照。
- COD(Chemical Oxygen Demand:シーオーディー) CODとは,化学的酸素欲求量。化学物質が有機物を分解するときに消費する酸素の量。1)滞留する水中の有機物全量を対象とし,2)光合成を行う微生物が多いため,主に湖沼の汚濁指標に用いる。→BOD参照。
- COP3(The third session of the Conference of the Parties:コップスリー) COP3とは,気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議)。世界各国の温室効果ガスの排出削減目標を定めた京都議定書が採択された。
- DO(dissolved oxygen:ディーオー) DOとは,溶存酸素,溶存酸素量。水中に溶けている酸素の量。水温,気圧などの条件によってことなるが,常温での飽和値は約9ミリグラム/リットル。魚介類の生息には約3〜5ミリグラム/リットル以上が必要とされる。
- pH(pouvoir hydrogene:ピーエッチ) pHとは,水素イオン濃度。水の酸性・アルカリ性を示す指標。0から14の数値で示され,pH7が中性,低いと酸性,高いとアルカリ性。
- RDB(Red Data Book:レッドデータブック) RDBとは,→レッドデータブック
- SS(Suspended Solids:エスエス) SSとは,浮遊物質,浮遊物質量。水中に浮遊している物質の量。
- T−N(total nitrogen:ティーエヌ) T−Nとは,総窒素,全窒素。アンモニア性窒素,硝酸性窒素など窒素化合物の総和。
- T−P(total phosphorus:ティーピー) T−Pとは,総リン,全リン。リン化合物の総和。
- アセスメント(assessment) アセスメントとは,→環境アセスメント
- インタープリター(interpreter) インタープリターとは,通訳,ガイドなどの意味。米国の国立公園などで「自然と人間との橋渡し役」の専門職を呼ぶ。
- エコファンド(ecofund) エコファンドとは,環境への積極的な配慮・対策を行う企業を選んだ投資信託。企業活動や資本投資は,収益追求のみならず,環境をよくする方向に行われるべきだという考え方に基づき,欧米を中心に市場が形成されている。
- エコマネー(ecomoney) エコマネーとは,環境,福祉,コミュニティ,教育,文化などの分野において,ボランティア活動などの対価として,コミュニティ内の財・サービスに交換される通貨。金融を仲介せず,各種グループやNPOなどが運営,発行する。加藤敏春氏の提唱した概念をもとに,北海道栗山町,滋賀県草津市などで実践されている。国外にもLETSなどの類似事例がある。
- オゾン層(the ozone layer:オゾンそう) オゾン層とは,地表約20〜30kmでオゾン(酸素の同位体)を大量に含む大気層。生物に有害な紫外線を吸収する。エアコン等に用いられているフロンがこの層を破壊するため,フロンの回収,代替物質の開発等が進められている。
- カーボンニュートラル(carbon neutral) カーボンニュートラルとは,→バイオマス・エネルギー参照
- グリーン購入(グリーンこうにゅう) グリーン購入とは,商品やサービスを購入する際に,環境への負荷ができるだけ小さいものを優先的に購入すること。自治体や事業者に購入を求めるグリーン購入法が平成14年に施行された。
- コンポスト(compost) コンポストとは,生ごみや下水汚泥などを発酵,熟成させたたい肥。ごみの減量化や環境保全意識の普及への期待から,コンポスト容器の設置に多くの自治体が支援を行っている。
- サステイナビリティ(sustainability) サステイナビリティとは,持続可能性。化石燃料の枯渇や地球温暖化,オゾン層破壊などへの対策を講じ,地球環境の維持条件を満たしながら社会活動を行うこと。
- サステイナブルディベロップメント(sustainable development) サステイナブルディベロップメントとは,持続可能な開発。1987年,環境と開発に関する世界委員会が提唱した考え方。
- サンクチュアリ(sanctuary) サンクチュアリとは,聖域。野鳥や野生動物の保護区。
- スクリーニング(screening) スクリーニングとは,→環境アセスメント参照
- スコーピング(scoping) スコーピングとは,→環境アセスメント参照
- ゼロエミッション(zero emission) ゼロエミッションとは,循環型社会の構築を目的として,排出物・廃棄物(エミッション)を再利用し,なくすこと。1994年に国連大学が「ゼロエミッション構想」を提唱したことに始まる。
- ソーラーシステム(solar system) ソーラーシステムとは,太陽熱を利用した冷暖房,発電など,太陽エネルギーを生活に活かすための設備。
- ダイオキシン類(dioxin:ダイオキシンるい) ダイオキシン類とは,炭素,水素,塩素,酸素の4つの元素から構成される有機塩素化合物で,ポリ塩化ジベンゾダイオキシンの略称。発ガン性,催奇形性,免疫毒性,生殖障害などの毒性を持つ。また,分解されにくいため,食物などを通じて体内に入ったダイオキシンは,体内に蓄積され,濃度が高まると言われる。発生源は廃棄物の焼却などによるため,近年,野焼きを自粛したり,高温で燃焼する焼却炉の導入など,ダイオキシン類の発生抑止策が講じられている。
- バイオマス(biomass) バイオマスとは,アルコール発酵や糞尿のメタン発酵など,生物体によって得られるエネルギー。地球温暖化防止のため,カーボンニュートラル(燃焼による二酸化炭素の放出量と光合成による吸収量が等しい)という特性から,特に木質バイオマスへの着目が集まっている。正確にはバイオマス・エネルギーといい,バイオマスは本来,ある地域の生物量を示す。
- ハイブリッド車(Hybrid:ハイブリッドしゃ) ハイブリッド車とは,ガソリンと電気を組み合わせた動力により走行する自動車。大幅な省燃費が実現した。正確にはハイブリッドエンジンカーという。
- ビオトープ(biotope) ビオトープとは,生物生息空間。野生生物が自然に繁殖していけるだけの空間的広がりと環境の相が保全されている場所。ドイツでは,野生生物と共存する環境整備の考え方と環境管理の省力化から動植物の生息場所の体系的な保全が土地利用計画の中で位置づけられている。
- フリーマーケット(flea market) フリーマーケットとは,のみの市。誰もがものを持ち込んで売り買いのできる市。fleeを用いている例も多いが,本来はflea。
- リサイクル(recycle) リサイクルとは,→3R参照。
- レッドデータブック(red data book) レッドデータブックとは,絶滅のおそれのある野生生物のリスト。世界的なものは国際自然保護連合(IUCN)が,日本の動物については環境庁,植物については(財)日本自然保護協会と(財)世界自然保護基金日本委員会から,地形については「日本の地形レッドデータブック作成委員会」から,それぞれ作成,公表されている。近年は,地方自治体等で作成する例も増えている。
- 環境アセスメント(かんきょうアセスメント) 環境アセスメントとは,環境影響評価。開発に際して,環境に与える影響を事前に予測し,必要な対策を講じる仕組み。1984年の閣議決定により環境影響評価が実施され,その問題点を踏まえ,1999年,環境影響評価法が施行された。これにより,開発案件に環境アセスメントを適用する必要性を個別に判定する仕組み(スクリーニング),環境アセスメントを実施する調査項目等についてあらかじめ広く意見を求める仕組み(スコーピング)などが導入された。
- 環境ホルモン(かんきょうホルモン) 環境ホルモンとは,内分泌かく乱化学物質。生体内でホルモンに類似した作用をもたらし,本当のホルモンの働きをかく乱し,生殖機構の破壊など深刻な影響を及ぼす合成化学物質の総称。この対応方針として,平成10年5月に環境庁から「環境ホルモン戦略計画」が出されている。
- 合併処理浄化槽(がっぺいしょりじょうかそう) 合併処理浄化槽とは,生活雑排水とし尿処理水を併せて処理する能力を備えた排水処理設備。
- 自然再生推進法(しぜんさいせいすいしんほう) 自然再生推進法とは,多様な生物が生息できる地球環境や社会を目指して,失われた自然を取り戻す活動を,行政や地域住民,NPOなどが協力して進めるための法律。
- 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい) 循環型社会とは,天然資源の消費を抑制し,環境への負荷ができる限り低減される社会。2000年に循環型社会基本法が施行された。→3R参照
- 燃料電池(ねんりょうでんち) 燃料電池とは,水素と酸素を反応させて水を生成する過程で電気と熱を発生させるシステム。二酸化炭素などを出さないこととエネルギー利用効率が非常に高いことが特徴。都市ガス,プロパンガス等から水素を供給する。自動車や各家庭での実用化に向けて開発が進められている。
- 農業集落排水事業(のうぎょうしゅうらくはいすいじぎょう) 農業集落排水事業とは,農村地域を対象にした下水処理施設整備を行う事業。
- 富栄養化(ふえいようか) 富栄養化とは,湖沼で水質汚濁等により窒素,リン(栄養塩類)が増える現象。プランクトンが増え,透明度が下がる。
- ALT(Assistant Language Teacher:エーエルティー) ALTとは,外国語指導助手。学校教育で,児童・生徒の英会話能力や国際理解を高めるために,英語を母国語とする国から招致した教師。
- インターンシップ(internship) インターンシップとは,学生が在学時に企業等で短期間,実務体験をすること。学生と企業等の双方に効果的な結果を生むためには仲介機関の確立が不可欠。思い違いによる就職の際の損失(ミスマッチ)を防止する手段として期待される。
- キュレーター(curator) キュレーターとは,博物館や美術館の学芸員。
- スクールカウンセラー(school counselor) スクールカウンセラーとは,学校で児童・生徒の悩みの相談に応じ,指導・助言を行う専門家。
- ティーム・ティーチング(team teaching) ティーム・ティーチングとは,学校教育で,二人以上の教師が協力して行う授業の手法。子どもによって異なる学習速度や興味への対応ができる。ALTもその一形態。教師同士の連携によって効果が左右される。
- ニュースポーツ(new sports) ニュースポーツとは,新しく考えられた簡単な規則のスポーツ。競技性よりも老若男女が楽しめることを目的に,適度な運動量がある。ビーチボールバレー, ターゲットバードゴルフなど。
- 登録文化財(とうろくぶんかざい) 登録文化財とは,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの,造形の規範となっているもの,再現することが容易でないものが登録の資格を持つ。優遇措置としては,1)保存・活用に必要な修理の設計管理費の補助,2)敷地の地価税の減税,3)家屋の固定資産税の軽減,4)改修に必要な資金融資などがある。
- CS(Customer Satisfaction:シーエス) CSとは,→顧客満足度参照。
- PL法(Product Liability:ピーエルほう) PL法とは,製造物責任法。製造業者が,製造物の欠陥により損害を与えた被害者に対して,過失の有無にかかわらず損害賠償責任を負うことを定めた法律。
- SOHO(Small Office Home Office:ソーホー) SOHOとは,インターネットなどの情報通信手段を使って,自宅に事務所を開いたり,在宅勤務で仕事をする形態。時間的な自由度の高さや,通勤にとらわれずに居住地を選択できることなどの利点がある。
- TMO(Town Management Organization:ティーエムオー ) TMOとは,タウンマネジメント機関。近年,全国各地で衰退しつつある中心市街地を活性化するため,個別の商店,施設等では対処しにくい課題を一体的に管理,運営する組織。
- アンテナショップ(antenna shop) アンテナショップとは,新商品などを試験的に売り出し,その反応から消費者の需要動向を探るために設けた小売店。
- インキュベーター(incubator) インキュベーターとは,新産業,起業を支援する資金,場所,人材,経営指導等。
- インランド・デポ(inland depot) インランド・デポとは,内陸通関拠点。空港や港湾での通関の混雑を回避し,輸出入の低コスト化を図るため,税関,通関業者,運送業者などが設備を整え,発着地での手続等を行う拠点。
- ウォータースポーツ(water sports) ウォータースポーツとは,水上競技。ボート,カヌー,ウェイクボード,レガッタなど。
- カントリーエレベーター(country elevator) カントリーエレベーターとは,穀物の乾燥・貯蔵・調整のための大型共同利用施設。籾で貯蔵する。
- ギャラリー(gallery) ギャラリーとは,画廊。美術品を展示しながら販売を行う小店舗。
- グリーンツーリズム(green tourism) グリーンツーリズムとは,農林漁業集落において,農家の暮らしを体験する民宿に滞在するなど,地域の人々と交流を図りながら楽しむかたちの余暇活動。
- グローバルスタンダード(global standard) グローバルスタンダードとは,世界標準。国際化の時代において,国内で開発した技術やシステムなどを世界の標準に育て上げる戦略が求められている。
- コミュニティビジネス(community business) コミュニティビジネスとは,地域資源を活用して課題解決を目指す小規模ビジネス。NPO等により,行政では対応困難なサービス,企業では採算の合わないサービス等を可能とする。
- コンベンション(convention) コンベンションとは,知識や情報,ものなどの交流のため,国内外から人を集めて開催される各種の大会,会議,見本市など。地域の経済や地域などへの波及効果に関する期待も大きい。近年,コンベンションの誘致について全国都市間の競争が高まりつつあり,このための組織,人材,受け入れ環境の充実等が課題となっている。
- ショッピングモール(shopping mall) ショッピングモールとは,遊歩道のある商店街。車両の通行を禁じ,並木やベンチなどがあり,歩行者が快適に買い物を楽しめるための空間。
- チャレンジショップ(challenge shop) チャレンジショップとは,商店街の空き店舗などを無料または低料金で,試験的な商売に一定期間貸し出すこと。商売として成り立つと判断されればそのまま出店してもらうこともある。
- ミレニアム・プロジェクト(millennium project) ミレニアム・プロジェクトとは,内閣決定による新しい産業を生み出す技術革新事業。ミレニアム(千年紀)の始まりに,人類の直面する課題への取り組みを目指す。教育の情報化,電子政府の実現,地球温暖化防止技術開発(燃料電池等)などがある。
- ライスセンター(rice center) ライスセンターとは,穀物の乾燥・貯蔵・調整のための大型共同利用施設。玄米で貯蔵する。
- リカレント教育(recurrent education:リカレントきょういく) リカレント教育とは,一度社会に出た人が,職業や社会生活に必要な専門的・体系的な知識・技術を修得するために,大学などで再び教育を受ける仕組み。
- レクリエーション(recreation) レクリエーションとは,保養,休養。仕事や勉学の余暇を利用して,スポーツ,芸術活動,娯楽などを行い,心身の疲れをいやすこと。または,その活動。
- レジャー(leisure) レジャーとは,余暇。仕事などから解放されて自由にできる時間。または,余暇を利用して行う個人的な旅行,娯楽など。
- 顧客満足度(こきゃくまんぞくど) 顧客満足度とは,商品や企業の価値を,価格や技術からではなく,顧客の視点からとらえる指標。または顧客の需要や苦情を経営改善に採り入れる仕組み。企業の限られた人材・資本で顧客獲得・維持の最大効果を得るために用いる。
- 自宅ショップ(じたくショップ) 自宅ショップとは,住宅の一室など自宅の一部を利用して家庭的な雰囲気で営業を行う店舗。女性を中心に,飲食や雑貨,ファッション,工芸など自由な発想からさまざまな営業形態が生み出されている。
- 地域通貨(ちいきつうか) 地域通貨とは,サービスや行為を時間やポイントに置き換え,一定の地域やコミュニティで,財やサービスと交換するシステム。イギリスのLETS,アメリカのイサカアワーなどがあり,国内では加藤敏春氏によるエコマネーが普及している。地域交流の拡大,コミュニティビジネスへの発展等が期待される。
- BtoB(Business to Business:ビートゥビー) BtoBとは,→電子商取引参照。
- BtoC(Business to Consumer:ビートゥシー) BtoCとは,→電子商取引参照。
- CATV(Cable Television, Community Antenna Television:シーエーティーブイ) CATVとは,ケーブル(有線)テレビ。同軸線や光ファイバーなどを使ってテレビ放送や各種の情報を加入者の受信機に分配する。
- Eコマース(Electronic Commerce:イーコマース) Eコマースとは,電子商取引のこと。→電子商取引参照。
- FTTH(Fiber To The Home:エフティーティーエッチ) FTTHとは,一般家庭まで光ファイバーを引き込み,高速な通信ネットワークに接続すること。通信速度が最大100Mビット/秒と高速で,ADSLよりも安定している。
- GIS(Geographic Information Systems:ジーアイエス) GISとは,地理情報システム。空間に関する位置を示すデータとその他のさまざまなデータを結びつけ,処理,表示するコンピュータシステム。カーナビゲーションシステムもその一つ。防災,道路管理,環境管理,マーケティングなど,さまざまな応用が期待されている。
- IP電話(IP Phone:アイピーでんわ) IP電話とは,IP技術を使った電話サービス。サービスを提供するインターネット・サービス・プロバイダーの会員同士は無料で通話できる。プロバイダー各社は相互接続も開始している。
- LAN(Local Area Network:ラン,ローカル・エリア・ネットワーク) LANとは,会社や一定の地域内で,相互に通信可能な接続環境が構築されているコンピュータのグループ。
- LGWAN(Local Government Wide Area Network:エルジーワン) LGWANとは,→WAN
- PtoP(Peer to Peer:ピートゥピー,ピアートゥピアー) PtoPとは,コンピュータ同士が(サーバーを経由せずに)直接データをやり取りするネットワーク。音楽ファイルの交換,企業内のデータ交換などに用いられる。
- WAN(Wide Area Network:ワン) WANとは,広域ネットワーク。情報共有,事務の効率化,設備投資経費の削減などを目的に,LAN同士を専用電話回線などで接続したネットワーク。省庁間のコンピュータを相互接続した「霞ヶ関WAN」,これに加えて自治体間を相互接続した「LGWAN(総合行政ネットワーク)」がある。LAN同士をインターネット技術で接続したものは「イントラネット」と言う。
- インターネット(Internet) インターネットとは,コンピュータネットワーク同士を相互に結ぶネットワーク。ホームページの公開や,電子メールをはじめさまざまなデータの送受信に利用される。世界中のコンピュータにはすべて唯一の認識番号(IPアドレス)が割り当てられ,通信のための手順(TCP/IPプロトコル)に沿って相互通信が行われる。
- データバンク(data bank) データバンクとは,情報を収集,整理・保管し,必要に応じて提供する機関。
- デジタルコンテンツ(digital contents) デジタルコンテンツとは,電子化された情報の内容。ホームページから提供される画像・音声・テキストなど。
- ネットワーク(network) ネットワークとは,個人や組織,情報をつないだ組織編成。縦割りのつながりよりも対等なつながりを示すことが多い。また,電話回線等を利用して複数のコンピュータを接続した仕組み(コンピュータネットワーク)を簡略して示す。元は,網の目状の組織,テレビ・ラジオの放送網の意味。
- プロジェクター(projector) プロジェクターとは,映写機。特に,コンピュータの画面を映写するデジタル映写機を表す。
- ホームページ(home page) ホームページとは,インターネットに接続して見える画面。または接続して最初に見える画面。世界中の個人や企業のさまざまな情報が発信・提供される。
- 電子商取引(でんししょうとりひき) 電子商取引とは,インターネットなどを利用して行う商取引。企業間の取引をBtoB,企業と消費者の取引をBtoCという。
- CI(Corporate Identity,Community Identity,City Identity:シーアイ) CIとは,組織体が自己を認識すること。企業や地域,都市のイメージを統一することにより,一体感を育て,内部の意識改革を図るとともに,その存在を他者に印象づけることを目的とした戦略。
- DV(domestic violence:ディーブイ) DVとは,→ドメスティック・バイオレンス
- ISO(International Organization for Standardization:アイエスオー,イソ) ISOとは,国際標準化機構の定める国際規格。身近な例ではフィルム感度のISOなどがある。14000シリーズは環境管理体制,9000シリーズは品質管理体制を認証する規格。会社単位のみならず部署単位でも導入できる。自治体でも14000,9000を導入し,住民サービスの質の向上,業務の効率化,職員の意識改革,イメージアップなどの効果が上げる例が増えている。
- NPO(Non Profit Organization:エヌピーオー) NPOとは,民間非営利組織。広義では,財団法人,社会福祉法人,労働組合など,営利を目的としない民間団体の総称。狭義では,「NPO法(特定非営利活動促進法)」による法人格を得た特定非営利活動法人で,その活動分野は,医療・福祉,環境,文化・芸術,スポーツ,まちづくり,国際協力・交流,人権・平和,教育などがある。
- PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action Cycle:ピーディーシーエーサイクル) PDCAサイクルとは,ISOの環境管理や品質管理を効果的に管理するための代表的な考え方。1)計画(Plan),2)実施(Do),3)評価(Check),4)見直し(Action)で一巡し,1)から繰り返す。また,1)計画(Plan),2)実施(Do),4)評価(See)を繰り返すサイクルもある。
- PFI(Private Finance Initiative:ピーエフアイ) PFIとは,民間資金等活用事業。公共施設等の建設,維持管理,運営等を民間の資金,経営能力及び技術能力を活用して行う事業で,国や地方公共団体等が直接実施するより効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業について適用するもの。
- PI(Public Involvement:ピーアイ) PIとは,→パブリック・インボルブメント参照。
- アイデンティティ(identity) アイデンティティとは,自己同一性。人や地域が一貫性を保って存在し,他の人などにも認められていること。まちづくりでは,地域の特性が明確にされ共有化されていること。→CI参照。
- アカウンタビリティ(accountability) アカウンタビリティとは,説明責任。自治体が地域住民に対して政策のすべてを予算・決算とともに説明,報告をする責任。計画の目的から政策の実施経過,達成状況,課題を分析し,わかりやすくすることが重要。
- アンケート(フランスenquete,アメリカquestionnaire) アンケートとは,多くの人に一定の形式で質問し,傾向を読みとる調査。
- オンブズマン(ombudsman) オンブズマンとは,行政に対する住民の苦情を受けて,中立的な立場から原因を調査したり,勧告などにより不正な行政活動を監視・告発する制度。国内では,自治体の取り組みで設置されるオンブズマンと,民間で運営するものがある。スウェーデンで代弁者あるいは代理人を意味し,1809年にはじまった。
- キャンペーン(campaign) キャンペーンとは,ある目的のために組織的,継続的に広く訴える宣伝活動。
- コーディネーター(coordinator) コーディネーターとは,調整役。まちづくりなどの目的の実現に向けて,人やものを適切に組み合わせ,調整する人。
- コスト意識(コストいしき) コスト意識とは,顧客へのサービス向上に向けて,あるゆる無駄を排除するため,人件費を含めて事務事業の原価・経費を把握すること。
- コミュニティ(community) コミュニティとは,地域社会,地域共同体。ある一定の地域における住民の生活に,共同性を見いだせる社会。
- コンサルタント(consultant) コンサルタントとは,助言,指導を専門とする職業,またはそれに従事する人。
- コンピテンシー(competency) コンピテンシーとは,優れた成果を安定的に出せる人物の行動特性。成果主義のもとで,職務に求められる適性や能力開発に役立てるための考え方。アメリカのデビット・マクレランドによる概念。
- セクシュアルハラスメント(sexual harassment) セクシュアルハラスメントとは,性的いやがらせ。職場等で相手の意志に反する性的な行動をとり,その対応によって仕事上の一定の不利益を与えたり,繰り返すことによって職務活動に支障を与えること。
- ソーシャル・キャピタル(social capital) ソーシャル・キャピタルとは,社会関係資本。個人やグループ間で時間をかけて築かれた信頼関係。そこから得られる情報や知識,支援,協力など。
- ドメスティック・バイオレンス(domestic violence) ドメスティック・バイオレンスとは,夫や恋人から女性への家庭内暴力。夫婦間の私的な壁や世間体,夫婦間の経済力の違いなどによって,表面化することが難しい女性問題。
- パートナーシップ(partnership) パートナーシップとは,協力,提携。市民と行政,企業などの間で,風通しのよい協力関係を築くための標語などに用いられる。
- パネルディスカッション(panel discussion) パネルディスカッションとは,ある課題について数人の代表者が聴衆の前で議論し,のちに聴衆の質問等で全体で参加する討論会。
- パブリック・インボルブメント(public involvement) パブリック・インボルブメントとは,政策決定過程への住民関与。Involvementには,「参加」より強い意味がある。公共工事の計画などに際して,早い段階から住民の意見・意志を集め,その過程を公開し,評価を得ながら進める方法。PI。
- パブリックコメント(public comments) パブリックコメントとは,地域住民から意見を求める政策決定手法。政策案を公表し,地域住民から寄せられた意見をもとに政策案を見直し,最終的な決定を行う。見直しの際に住民の意見を反映または対処した過程についても明示することが重要。
- バランスシート(balance sheet) バランスシートとは,貸借対照表。→行政コスト計算書参照。
- フォーラム(forum) フォーラムとは,集団的公開討議。会場の出席者全員が参加する討論会。正確にはフォーラムディスカッションといい,フォーラムとは元々,古代ローマの集会広場のこと。
- プロジェクト(project) プロジェクトとは,特定の事業や計画。その実施に当たって特別な組織を設けて取り組む。
- ボランティア(volunteer) ボランティアとは,篤志奉仕家。自発的な意志によって社会的な奉仕活動をする人。一般的には,無報酬での活動を指すが,交通費など一定の経費を得て行う「有償ボランティア活動」も,近年は多く見られる。
- リーフレット(leaflet) リーフレットとは,一枚刷りの簡単な広報印刷物。
- リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(reproductive health / rights) リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは,性と生殖に関する健康と権利。だれもが安全で満足できる性生活をを営むことができ,子どもを産むか産まないか,いつ,何人産むかを決める自由をもつこと。1994年,国際人口開発会議で提唱された。
- ロゴタイプ(logotype) ロゴタイプとは,会社名,商品名などの意匠文字。ロゴ。
- ワークショップ(workshop) ワークショップとは,集団実習会,研究集会。具体的な作業・活動を通して参加者の資質の向上を果たすような集会。
- 環境会計(かんきょうかいけい) 環境会計とは,→環境報告書参照。
- 環境報告書(かんきょうほうこくしょ) 環境報告書とは,企業,自治体等が,自らの組織活動における環境負荷を予測,把握,評価し,その取り組みと結果を取りまとめた報告書。企業イメージの向上,環境活動の説明責任等を目的とし,定期的に公表する。この中で環境に関する投資効果を金額で表すものを環境会計という。
- 交流人口(こうりゅうじんこう) 交流人口とは,特定の地域に居住している住民の数(定住人口)に加え,観光,買い物,就労など,各種の目的で地域に訪れる人を加えた数。地域活性化のための政策決定の指標として人口をとらえる際に用いる概念。
- 行政コスト計算書(ぎょうせいコストけいさんしょ) 行政コスト計算書とは,行政サービスの提供にかかる費用を分析するための計算表。会計年度における収入と,資産形成につながらない費用とを対比。民間企業の損益計算書に当たる。特定時点における自治体の財務状況(資産・負債)を明らかにする貸借対照表(バランスシート)と併せて,行政の効率・合理化等の状況を分析,説明するために用いられる。現金主義・単式簿記によるこれまでの歳入歳出決算書に加え,発生主義・複式簿記を導入することで,行政サービスにかかるコストをより明確にできる。作成例は総務省「地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会報告書」に示される。
- 政令指定都市・中核市・特例市 政令指定都市・中核市・特例市とは
- 第三セクター(だいさんセクター) 第三セクターとは,地方自治体(第一セクター)と民間(第二セクター)の出資等により設立され,行政施策の一環となる事業を行う法人。
- 男女共同参画社会(だんじょきょうどうさんかくしゃかい) 男女共同参画社会とは,男女が対等に,自らの意思で政治,経済,社会,文化のあらゆる活動への参画機会が確保され,利益を受けられ,ともに責任を担う社会。日本国憲法の個人の尊重と法の下の平等に裏付けられるが,なお存在する社会の男女差,役割分担意識などに対する取り組みが,国際社会とも連動しつつ求められる。
- 地方分権(ちほうぶんけん) 地方分権とは,国の権限や財源を地方自治体に譲ること。憲法第八章の地方自治にある「地方の本旨」(地方公共団体が国から自立して行政を行う「団体自治」と,住民が地域の将来を自らの意思で決める「住民自治」の考え方)を実際のものとしていくために進められる。2000年,地方分権一括法の施行により,本格化した。
- 電子自治体(でんしじちたい) 電子自治体とは,電子化されたサービス業務を,インターネット等を通じて住民に提供できる自治体。住民は家庭から様々な申請を行うことが可能になる。また,自治体は,業務の効率化,質の高いサービスの提供が可能になる。
- 法定外税(ほうていがいぜい) 法定外税とは,住民税など,地方税法に定める税とは別に,自治体が独自に定める税。使途に限定がない法定外普通税と,使途が限定されている法定外目的税がある。地方分権一括法により,法定外普通税は,自治大臣の許可制から,同意を要する協議制に改められた。法定外目的税も協議制となっている。導入された例に,臨時特例企業税(神奈川県),遊漁税(河口湖町など),宿泊税(東京都)などがあり,検討中のものに,勝馬投票券発売税(横浜市)などがある。
- LRT(light rail transit:エルアールティー) LRTとは,軽快電車。路面電車の新しい形態で,床が低く乗り降りしやすい,振動や騒音が少ない,類似する公共交通より建設コストが低いなどの特徴がある。1978年にカナダのEdmonton(エドモントン)で導入されたのが最初で,フランスのStrasbourg(ストラスブール)などが有名。国内も各地で導入検討が進められている。
- SI(Skeleton Infill:エスアイ) SIとは,→スケルトン方式
- SRC造(Steel Reinforced Concrete:エスアールシーぞう) SRC造とは,鉄骨鉄筋コンクリート構造。RC造は鉄筋コンクリート構造,S造は鉄骨構造。
- TDM(Transportation Demand Management:ティーディーエム,トランスポーテーション・デマンド・マネジメント) TDMとは,交通需要マネジメント。道路整備の一方で,自動車利用者の工夫により交通渋滞を緩和するための手法。1)自動車の効率的利用,2)交通手段の変更,3)自動車利用時間の変更,4)自動車利用経路の変更,5)自動車発生源の調整の実施,の5施策からなる。
- アメニティ(amenity) アメニティとは,環境の快適さ。安全性(セキュリティ)と両立すべき視点として取り上げられる。環境庁の環境白書で用いられて以降,地方自治体の政策など各方面に多数用いられる。
- コーポラティブ・ハウジング(cooperative housing) コーポラティブ・ハウジングとは,自ら居住するための住宅を建設しようとする人が,組合を結成し,共同して事業計画を定め,土地の取得,建物の設計,工事発注その他の業務を行い,住宅を取得し,管理していく方式。(建設省住宅局コーポラティブ方式研究会:1978)
- コミュニティタクシー(community taxi) コミュニティタクシーとは,特定の地域や路線を定額・低料金で利用できる乗合方式のタクシー。バスよりも定員は少ないが,経費は低い。
- コミュニティバス(community bus) コミュニティバスとは,地域住民の利便向上等のため,路線バスの不便地域を埋める小・中型のバスで,高齢者・障害者の便の確保,環境負荷の軽減などを目的とし,主に自治体によって運行される。
- コレクティブ・ハウジング(collective housing) コレクティブ・ハウジングとは,個人のプライバシーを確保するための私的な住居を持ちつつ,食事や団らんなどお互いを支えあう協同生活の場を組み込んだ協同居住型の集合住宅。
- コンパクトシティ(compact city) コンパクトシティとは,さまざまな都市機能を集約するまちづくりの考え方。自然環境に対する負荷軽減,社会資本投資の効率化などの面からとらえられ,郊外開発など拡散するまちづくりに相対する概念。
- サイクルアンドライド(cycle and ride) サイクルアンドライドとは,→パークアンドライド参照。
- サイン(sign) サインとは,標識,看板,案内板などの総称。近年,地方自治体の景観整備において,地域特性に応じたサインの統一を図ろうとする動きが各地で見られる。
- シャトルバス(shuttle bus) シャトルバスとは,特定の近距離区間を定期的に往復で結ぶバス。
- スケルトン方式(Skeleton:スケルトンほうしき) スケルトン方式とは,集合住宅で,スケルトン(柱や共用設備などの骨組み)とインフィル(内装や間仕切りなど,骨組みの中身)を分離し,耐久性と,入居者の自由度を兼ね備えた建築手法。SI(スケルトン・インフィル)も同意。つくば方式とは,スケルトン方式に定期借地権を併せた集合住宅の建築手法。
- ストリートファニチャー(street furniture) ストリートファニチャーとは,道路上に置かれている備品の総称。街灯,案内板,彫刻,噴水,ベンチ,電話ボックス,バス停など,歩行者に快適さを提供するための設備。
- スプロール(sprawl) スプロールとは,虫食い的に無秩序な市街地化が進むこと。不効率な土地区画や下水道,道路などを生じる都市問題。
- タウンモビリティ(town mobility) タウンモビリティとは,電動スクーターや車椅子を常備,無料で提供するとともに,道路や建物の段差をなくすなど,障害者や高齢者が買い物や公共施設を快適に利用できるようにするまちづくりの手法。
- デベロッパー(developer) デベロッパーとは,開発業者。都市開発業者。住宅開発業者。
- デマンドバス(demand bus) デマンドバスとは,呼び出しバス。路線や停車場が一応決まっているが,利用者の要求に応じて,ある程度柔軟に対応できるバスの運行方式。
- ニューアーバニズム(new urbanism) ニューアーバニズムとは,街なみの親近感を重視したまちづくり思想。コミュニティの回復,環境問題への対応などを背景として,1980年代のアメリカで生まれた。Peter Calthope(ピーター・カルソープ)によるLaguna West(ラグーナウエスト),DPZ(Andres Duany & Elizabeth Plater-Zyberk)によるSeaside(シーサイド)等が代表的。
- ノンステップ・バス(non-step bus) ノンステップ・バスとは,高齢者・身障者が乗降しやすい低床バス。車両の床の高さを低くし,ステップなしで乗降できる。車いす利用者は車体側からスロープを出すことにより段差なしで乗降できる。
- パークアンドライド(park and ride) パークアンドライドとは,郊外や都心周辺部のバス停などに駐車場を設置し,自家用車からバスなどへ乗り継ぎ,都市中心部への交通量を抑制する仕組み。自転車からバスなどへ乗り継ぐサイクルアンドライドや,鉄道とバスへの乗り継ぎによるレールアンドバスライドなどがある。また,停車スペースを使った自家用車の送迎をキスアンドライドという。
- パタン・ランゲージ(Pattern Language) パタン・ランゲージとは,まちづくりや建築で多数の人が参加するための共通言語。まちを過程としてとらえ,その基本単位をまとめた。1977年にアメリカのChristopher Alexander(クリストファー・アレグザンダー)が発表した。
- ブロークン・ウィンドウズ理論(broken windows theory) ブロークン・ウィンドウズ理論とは,割れた窓ガラスなど,小さな環境の乱れを徹底して放置しないことによる犯罪抑止論。アメリカのGeorge Kelling(ジョージ・ケリング)が発表。1980年代に治安悪化が大問題となっていたニューヨークで採り入れられ,凶悪犯罪を激減させた。
- ポケットパーク(pocket park) ポケットパークとは,道路わきや街区内の空き地などわずかの土地を利用した小さな公園。
- マルチハビテーション(multi-habitation) マルチハビテーションとは,複数居住。一つの世帯が複数の居住空間を持って,それらを必要に応じて住み分ける居住形態。たとえば,平日は勤務先に近い都心のマンションから通勤する父親が,週末に,母親と子どもたちが暮らす郊外の一戸建住宅に帰るといった形態。
- モータリゼーション(motorization) モータリゼーションとは,自動車を利用することが普及し,日常生活の中で自動車が一般化していく過程。日常生活と自動車が切り離せなくなる社会状況。
- 違法駐車抑止システム(いほうちゅうしゃよくしシステム) 違法駐車抑止システムとは,違法駐車が頻繁に発生する交差点等にテレビカメラを設置し,警察署等から違法駐車車両を監視し,違反車に対してスピーカーで警告・指導するシステム。
- 環境共生型住宅(かんきょうきょうせいがたじゅうたく) 環境共生型住宅とは,地球の温暖化防止や地域の自然環境保全を視野に入れた住宅の総称。
- 定期借地権(ていきしゃくちけん) 定期借地権とは,一定の期間を定めて契約を行い,期間が終了すると確実に貸借関係が消滅する土地の貸借の方法。地主は土地を貸したら戻らないという不安が解消され,借地人は購入するより安く土地を確保して住宅を建てることができる。
- 田園都市(Garden City:でんえんとし) 田園都市とは,都市と農村の結婚を理念に,同心円状の交通網が都心と郊外住宅地を結ぶ都市論。イギリスの産業革命後の人口過密,公害などの都市問題を背景に,1898年,Ebenezer Howard(エベネザー・ハワード)が発表し,Letchworth(レッチワース)が誕生。その考え方は日本や世界各国に広がった。
- ガイドヘルパー(guide helper) ガイドヘルパーとは,障害者の外出を手助けするボランティア。
- グループホーム(group home) グループホームとは,軽度痴呆の高齢者の少人数の共同住居。プライバシーに配慮しつつ,専門スタッフによる24時間援助体制をもち,料理,掃除,庭仕事などをしながら痴呆症状の緩和を促す。介護保険が適用される。
- ケアマネージャー(care manager) ケアマネージャーとは,介護支援専門員。介護保健サービスの利用者が,適切な在宅・施設サービスを受けられるように自治体やサービス事業者,保険施設等の連絡調整を行う。そのために必要な専門的知識・経験を有する資格者。
- ショートステイサービス(short stay service) ショートステイサービスとは,短期入所。介護保険施設に0週間程度入所しながら,介護や機能訓練などを受けられるサービス。介護家庭の事情によって在宅が一時的に困難になった場合に利用する。
- シルバーハウジング(silver housing) シルバーハウジングとは,住宅内の段差をなくし,緊急通報装置などを備え,トイレ,浴室,寝室などが高齢者に合わせてつくられた高齢者仕様の住宅。シルバーハウジングは国土交通省の施策。シニアハウスは叶カ活科学研究所によって提唱された代表的な高齢者仕様住宅。
- シルバー人材センター(シルバーじんざいセンター) シルバー人材センターとは,高齢者に地域社会の臨時的・短期的な仕事を提供することを目的とする団体。1986年に高年齢者雇用安定法で法制化。
- スロープ(slope) スロープとは,傾斜,坂。特に,公共施設などの階段で,車椅子やベビーカーなどの通行のために設ける坂。
- デイサービス(day service) デイサービスとは,障害を持つ在宅高齢者などに対し, 生活動作の訓練,食事や娯楽の提供などを行う事業。
- ドクターカー(doctor car) ドクターカーとは,医師が同乗する救急車。
- ノーマライゼーション(normalization) ノーマライゼーションとは,高齢者や身障者などもすべて一緒に暮らす社会こそノーマル(普通)であるという福祉の考え方についての主張。高齢者や身障者を施設に隔離して収容していた旧来の福祉の考え方を批判する。
- バリアフリー(barrier free) バリアフリーとは,障壁を取り払うこと。建築や製品設計などで高齢者や障害者に配慮して段差や仕切りなどをなくすこと。
- ハンディキャップ(handicap) ハンディキャップとは,人生のさまざまな状況で直面する心身の障害。社会の少数としてではなく,すべての地域住民が自らのこととして日常から配慮が求められる特質。
- ファミリーサポートセンター(family support center ) ファミリーサポートセンターとは,子育てや介護に関する地域住民相互の援助体制。子育てや介護の援助したい・されたい住民を会員登録し,保育園時間外や学校放課後の一時預かりや送迎,寝たきり高齢者等の食事,通院や買い物の付き添いなどのサービスを有償ボランティアが行う。
- ホームヘルプサービス(home help service) ホームヘルプサービスとは,在宅寝たきりの高齢者,痴呆性の高齢者,要援護のひとり暮らしの高齢者等の家庭をホームヘルパー(介護支援者)が訪問し,食事,排泄,入浴の介護や,調理,洗濯,掃除などのサービスの提供,生活介護の相談,助言等を行う制度。
- ユニバーサル・デザイン(universal design) ユニバーサル・デザインとは,身体障害者や高齢者を含む,できる限り多くの人に利用できるように最初から意図して,建築や機器,身の回りの生活空間などをデザインすること。1974年,アメリカのメイス氏が提唱した7原則に始まる。ノーマライゼーションやバリアフリー等の考え方にも通じる。
- ライフステージ(life stage) ライフステージとは,幼児・少年・青年・壮年期など,人間の一生における段階。
- リハビリテーション(rehabilitation) リハビリテーションとは,機能回復訓練。病気や事故の後遺症などから社会生活に戻るための身体・精神的な機能を回復するために行う訓練。
- レスパイトサービス(respite service) レスパイトサービスとは,障害者を介護する家族が日頃の疲れを回復するための支援事業。
- レセプト点検(レセプトてんけん) レセプト点検とは,医療機関から自治体に対する国民健康保険の請求書の点検。
- 医療圏(いりょうけん) 医療圏とは,地元医師会の協力による休日緊急診療制度の一次医療圏,救急車の搬送による重篤患者の病院群輪番制の二次医療圏,救急救命の三次医療圏からなる。
- 介護保険(かいごほけん) 介護保険とは,寝たきり高齢者やその家族などを支援するための保険制度。介護保険サービスを受けるには,自治体に申し出て介護の必要度の認定を受け,介護支援専門員(ケアマネジヤー)が作成する計画に沿って,訪問介護や看義,通所介護などを利用する。介護サービスの料金は,利用者が1割を支払い,残りを税金と,40歳以上の国民が収める介護保険料でまかなわれる。
- 社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい) 社会福祉協議会とは,社会福祉法に基づき,全国の自治体にあり,地域福祉の推進を目的とする団体。民間組織としての自主性と,広く住民の需要に基づく公共性を併せ持つ。
- 総合型スポーツクラブ(そうごうがたスポーツクラブ) 総合型スポーツクラブとは,スポーツを愛好する住民が,地域でいつでも,どこでも,だれでも参加できるスポーツクラブ。既存のクラブが抱えるメンバーの固定化や指導者不足などの課題に対して,自治体等が欧米の事例を参考として進めている施策。NPOが指導者や調整役として機能することにより,今後の発展,継続に期待がかかる。
- 地域ケアシステム(ちいきけあシステム) 地域ケアシステムとは,在宅の介護や生活支援を必要としながら介護保険が認定されない住民に対し,福祉・保険・医療サービスを組み合わせて提供する仕組み。自治体や社会福祉協議会で専門職員が相談に応じ,福祉・保健・医療機関との総合的な調整を行う。
- 地域福祉センター(ちいきふくしセンター) 地域福祉センターとは,福祉に関する住民の相談や要望に対し,身近な地域で専門知識や経験を有する職員が調整に当たる施設。
- 訪問看護ステーション(ほうもんかんごステーション) 訪問看護ステーションとは,在宅で療養を必要とする高齢者に看護サービスを提供する看護師や保健婦などの拠点事務所。かかりつけ医師の指示に基づき,病状観察や機能訓練等が行われる。
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公用文における漢字使用等について(茨城県例規)
国語表記の基準 公用文に関する諸通知(文化庁)
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